今回は小豆島の生活が始まってからの、実りのおすそ分けの話を少し。
【買わないものは大量に舞い込んでくる?】おじさんのやさしさ
仕事も地域のものだったので、ひと月もすると見慣れた顔の人も増えてきます。
ある時、よく挨拶するおじさんから突然青梅をたくさんいただきました。
自然派な情報がなにもなかった当時は正直困ってしまいましたが、調べてみるとその時期には梅シロップや梅酒を作ることが多いようでした。
梅シロップ作り
大きめの瓶、氷砂糖、青梅。これを数か月放置すると梅シロップができるそうで作ってみました。
材料に関しては季節ものとして当たり前のようにスーパーにたくさん売っていました。

青梅はいただきものなのでとても安く作れました。
この数か月後大量の梅シロップができて大満足でしたが、消費するのが大変だったので友達とかと分け合うのがベストかなと思いました。残った実は梅ジャムにしました。


すももジャム作り
梅シロップとほぼ時を同じくして、同じおじさんから今度は熟れてないすももを大量にいただきました。
またシロップにするのは芸がない。(というかそんなにシロップを作っても、、、という気持ち)
というわけでジャムにします。結局芸がない。
瓶、砂糖、すもも。これをひたすらに詰めればジャムになります。
しかしまずは熟れていないすももは果たして食べられるのか?という問題点から。
調べてみると、広げて数日置いておくと勝手に熟れていくそう。
もともと赤くなっていたものはキッチンペーパーに包んで野菜室で保管すると良いとのことでした。
これが本当に、新聞紙の上にバラバラと広げているとほんの数日でどんどん赤くなっていったのでとても面白かったです。

これを、お砂糖と一緒に煮詰めていきます。

あくを取りながらいい感じのじっとり感になるまで煮詰め、やわらかくなってきたら種と皮を取り除きます。
ちなみに、この種と皮を取る作業がとっても面倒で途中何度か心が折れそうになります。
皮に関しては後半諦めてそのまま煮詰めてしまいましたが、やはり口に残るのでストレーナーなど使ってでも取り除いたほうがいいと思います。

感想としては、このジャム単体だと割とすっぱいのでパンに塗るよりもバニラアイスに添えて食べるのが一番美味しかったと思います。
食べきれない分はシップロックに入れ、しっかり空気を抜いて冷凍すればかなり長持ちします。
売ってなかったので育てました

サーモンスープに欠かせないハーブ〈ディル〉。
無性にこのスープが食べたくなったので、いざ近所のスーパーへ。
意気込んで材料とともにディルを買おうとハーブコーナーに行ったところ、
売ってない。
バジルやローズマリーはあるのにディルがない。
しゃーなしの乾燥ディルを探しても売ってない。
ここで初めて都会とのギャップに苦しむことになりました。
とぼとぼと家に帰ってネットで買おうとしても鉢植えか種しか扱ってなく、心ぽっきり。
しかし田舎で一人暮らしだと遊びに行く機会も減るので時間はいくらだってあります。
というわけで、わたしは【種】を選択しました。

種まき時期は結構ギリギリでしたがすぐに目が出てきてくれました。
その後は大きなプランターに移し替え、大きくなってきたら間引きをし、支柱を立て、虫よけネットを被せなどしっかりと園芸しました。
半月ほどお世話をしたらにょきにょき伸びたので、ようやく収穫できました。

なんともしっかりとディルになってくれました。
そして種を植えてから3週間後にようやくサーモンスープにありつくことができ、大満足でした。
その後もディルは立派に育ち続けるので、オリーブオイル漬けや冷凍するなどして保存しました。
ちなみに、このディルオイルはジャガイモをニンニクと炒めるときにたっぷり使うとあっという間に最高のおつまみになってかなり重宝しました。

得意分野いちじく

件のおじさんから今度は少しだけいちじくいただきました。5こくらい。
それでも今回は完熟状態で渡されたので時間との勝負です。
ちなみにそのまま食べるのは苦手なのでお菓子にしてしまいます。

とっても美味しそうなタルトに変身!
どう考えても材料代が高くついてしまいましたがいただいたいちじくを美味しく食べるためには仕方のないこと。
ちゃんとシェアハウスの方たちにもおすそ分けをしたので、満足感はかなりありました。
栗!

これはまた別のおじさんから大量の栗をいただきました。
栗の加工も人生初なので調べます。
甘露煮か渋皮煮がよう作られるようです。
皮を剥くのが大変そうだったので渋皮煮をチョイスしました。
よく読まないで始めてしまったので、外側の鬼皮?を剥く作業がそもそも大変だということを知りもせず。
今思い返すと普通に焼き栗として食べるのがベストだった気がします。

こうやって鍋で煮こぼす作業を何回か繰り返し、、、という説明もよく読まないで始めたため結果とても面倒でした。
何度も煮こぼして、お砂糖と煮詰めて(だったと記憶しています)。
ようやくできた渋皮煮は甘さ控えめで手間をかけたわりに納得のいかない出来でした。
やはり焼き栗がベストだったと。
枝付きさくらんぼ

非常にかわいい枝付きさくらんぼちゃんです。
しかも時期だったせいで、おじさんとシェアハウスのオーナー両方からこの感じのさくらんぼをいただきました。


半分はシロップ、もう半分はタルト、、、
バリエーションがなくて申し訳ないです。でもどちらも美味しいので良し!
大容量さつまいも


これは職場で世話になっているおじさんから、職場の人みなさんでどうぞといただいた特大ボリュームのさつまいもです。
しかし一人当たり5kgくらいは回ってきたと思います。
このおいもは基本的にはシェアハウスの住人や友人に分けて、残りは焼き芋にして食べていましたがそれでもなかなか減らないので、最終的には100円ショップで干し網を買って、干し芋にして冷凍保存しました。

この〈干す〉という作業がとても楽しく、その後も大根やトマト、フルーツなどを干して楽しんでいます。
おわりに
このように島で生活しているといろいろな実りをおすそ分けしてもらえることが多く、普段使うたまねぎやじゃがいもなどもたくさん分けていただけました。



陸のもの以外にも魚や海藻ももらうことがあるので、自然派な生活力がどんどんレベルアップしていきます。
そこが田舎暮らしの楽しいとこなのかなと日々思うところであります。
今回は人からのいただきものがメインの話だったので、また別の機会に島に来てから釣りをするようになった話などもできたらいいなと思っています。
では、今回はこのへんで。